話題のレストランやカフェに食事を楽しみに行くのもいいけど、自分で作った料理やスイーツも、見栄えよく一眼レフで撮影したいですね。
手作り料理やスイーツを写真に残すなら、カメラの設定だけではなく、食器の色や形・テーブル周りの飾りつけにもこだわりましょう。
高い食器や小物を使わず、100円ショップで揃えられるグッズもたくさんあります。
自分で作った料理写真を、より魅力的に撮るために、押さえておきたいポイントをまとめました。
自宅で撮る料理写真をおしゃれにする食器の色は
料理写真初心者なら、まず白と黒の食器を揃えておけば間違いありません。
白と黒以外の色の食器は、撮りたい料理に合わせて、少しずつ買いそろえていきましょう。
おすすめの食器の色はずばり2色だけ!
白 または オフホワイトの食器
白い食器には、どんな料理を盛りつけても絵になります。
料理やスイーツは色味のあるものが多いので、白は無難で、料理を引き立ててくれる効果があります。
白い食器は、料理撮影によく使われるハイキー(露出補正を明るめ)にもよく合います。
料理を明るく写すことで、より美味しそうに見える効果があるんですね。
黒の食器
黒い食器は、一見敷居が高く感じますが、実際に使ってみると、白と同様に万能であることが分かります。
引き締め色なので、料理やスイーツがぐっと見映え良くなり、料理の質感が強調されます。
また、黒い食器のツヤ感が、主役の料理に高級感を与えてくれますよ。
露出補正明るめのハイキーにしても、ふわっとしすぎず、黒が料理やスイーツを際立たせてくれます。
逆に少し落ち着いた暗めの露出補正にすると、料理の素材感が前面に出てくる利点があります。
食器の色使いで覚えておきたいこと
ここでは、料理と食器について、色使いの基本を4つ押さえておきます。
1. 料理と反対の色を食器に使う
赤 ⇔ 緑
青 ⇔ オレンジ
黄 ⇔ 紫
料理とは反対の色を、あえて食器に選ぶことで、料理の美味しさを引き立てます。
まぐろの刺身(赤)には深い緑色の皿を使うと、より美味しそうに見えます。
2. 料理と同じ色味を食器に使う
同じ色味の濃淡を食器に使うことで、料理が引き立つこともあります。
煮物など茶色っぽい料理の場合、白い食器だと料理が浮いてしまう感じがあり、茶の反対色である紺色の食器だと、全体的に暗い感じになってしまいがち。
煮物よりも薄い茶色、または濃い茶色と同系色を選ぶことで、しっかりとした印象の写真になるでしょう。
3. 料理にある1つの色を食器に使う
色とりどりのサラダやパスタなど、たくさんの色が使われている料理なら、そこからポイントとなる1つの色を食器に使うのもおすすめです。
華やかで明るい雰囲気を出すことができます。
4. 木製の食器
木の質感がある食器は、あたたかみ+優しさが出せます。
明るめの木製プレートに、複数の料理を盛りつけることで、おしゃれカフェっぽく仕上がります。
深い色の木製プレートは、高級感が出ます。
比較的手軽に、料理の印象を変えることができるので、ぜひ活用したい食器です。
自宅で撮る料理写真をおしゃれにする食器の形は
最初におすすめする食器の形は2つ、丸と四角です。
円形 または 丸っぽい、丸みを帯びた形
どの角度からでも、真上から写しても、手軽に美しい写真になるのが円形の食器です。
食器に載せている料理がどんなものでも合います。
四角形や三角形のスイーツなら、丸い皿の一部を少しフレームから外して、C形になるように撮影するのもおすすめ。
皿の深さ(高さ)を色々と取りそろえることで、印象も大きく変わるので、まずは円形の食器を手に入れましょう。
スクエア(四角)の形
四角いお皿は、シャープな感じが強調されます。
魚料理や、ワンプレートの盛りつけにも向いています。
ただし、皿の角がカメラ側に向くと、よりシャープな印象に写ることから、四角い皿に合う料理を選ぶことが大切です。
オールマイティさという面では円形に劣りますが、むしろ強い印象を残せるスクエアの食器を使いこなすことで、自分らしい料理写真を撮ることができます。
大きな丸い皿の上に、小さい四角い皿を載せる工夫もおすすめです。
料理撮影で複数の食器を撮影する場合に気をつけること
料理撮影では、まず主役の料理を決めて、欲張らずに撮影することが大事です。
複数の皿に盛られた料理を一度に写そうとすると、散漫な写真になりがち。
それでも夕飯の撮影など、「ご飯茶碗+汁椀+メインのおかず+副菜」を、おしゃれに写したい場合は、すべての食器をなるべく近づけることがポイントです。
人が食べやすい配置のまま撮影すると、意外と食器どうしが離れて写ってしまい、間延びした写真になってしまいます。
複数の食器がある場合、まず主役を決め、主役の食器に他の食器をなるべく近づけてから撮影しましょう。
自宅で撮る料理写真をおしゃれにする方法
料理写真におすすめの食器の色や形が分かりました。
ここでは食器以外にも、知っていると撮影がよりはかどるポイントを紹介します。
ランチョンマットにこだわる
手軽に写真の印象を変えるため、ランチョンマットをいくつか揃えておきます。
ランチョンマットは100円ショップで、多種多様なものが売られています。
暖色系なら美味しそうに、寒色系なら涼しさを演出できるので、食事内容や季節に合わせて、シンプルなものを何枚か持っておきましょう。
木の板を組み合わせてテーブルに見せる
自宅のテーブルの色は、簡単には変えられません。
料理を載せるテーブルの木材感を出した写真を撮影したい場合は、以下の方法がおすすめです。
1. ホームセンターなどで好みの木材を4~5枚購入する
参考:横40センチ・縦10センチ・厚さ1センチ程度の大きさ
2. 木材を自宅テーブルの上に並べる
3. 木材の上に料理を置いて写真を撮ることで、テーブルを演出できる
木材といっても本物にこだわる必要はなく、表面だけ木の素材を使った軽量タイプや、白樺風の見た目・ビンテージ風に加工されたものなど、安価で多様な商品が売られています。
花や観葉植物をポイントに使う
料理が主役なのは当たり前ですが、アクセントになる明るい色の花や、緑の植物をボカして写し込むのもテクニックとしておすすめです。
あくまでわき役としてボカして写すことが多いため、植物は本物である必要はなく、100円ショップで売っている造花タイプのもので十分です。
自宅で料理写真を上手に撮るためのまとめ
料理写真を撮るためのカメラ設定だけではなく、今回紹介したように、被写体となる料理を盛りつける食器やテーブルウェアにもこだわってみましょう。
すると、今までよりさらに、見栄えのいい写真を撮ることができます。
自宅なら人目を気にせず、満足のいくテーブルセッティングも可能なので、ぜひ細部にまでこだわってステキな料理写真を撮っていきましょう。