寒中見舞いは、寒さが厳しくなる時期に送る季節の便り。
1年の中で最も寒い冬の時期に、相手の体調を気遣ったり、自分の近況を伝えることが、寒中見舞いの主な役割となっています。
寒中見舞いを送るのは、以下の場合です。
寒中見舞いを送る理由
・年賀状を出しそびれてしまい、年賀状の代わりにあいさつをしたい
・年賀状を出さなかった相手から、年賀状が届いたときの返信
・喪中で年賀状を出さなかったが、相手から年賀状が届いたとき
・喪中と知らずに年賀状を出してしまい、相手から寒中見舞いが届いたとき
寒中見舞いはいつからいつまでに出せばいいのか、寒中見舞いを出す時期が過ぎたときはどうするのか、寒中見舞いを書くときの例文や作成例などをまとめました。
寒中見舞いはいつからいつまで出せるのか
寒中見舞いが相手に届くといい期間
松の内を過ぎたころから、節分(2月2~3日)まで
※松の内……関東:1月1~7日、関西:1月1~15日(地域差あり)
https://kuneru.net/900.html
寒中見舞いとは「寒(かん)」の間に出すもの。
「寒」は、1月5日前後の小寒から1月20日頃の大寒を経て、2月3~4日の立春前日までの期間を指します。
年賀状を出していない人から年賀状をいただいた場合の返信は、松の内(1月1日~7日)の間に届くようなら、年賀状の返信で大丈夫です。
1月7日を過ぎてしまったら、寒中見舞いにしてください。
寒中見舞いは、普通のはがきで出しましょう。
余ったからといって、年賀はがきは使用しないでくださいね。
寒中見舞いを出せる時期が過ぎたらどうする?
2月3~4日の立春を過ぎてしまったら、寒中見舞いとしては出せません。
立春の日以降は、余寒見舞い(よかんみまい)を出しましょう。
余寒見舞いが相手に届くといい期間
立春(2月3~4日)を過ぎてから、2月末まで
立春を過ぎると、暦上では春となります。
それでも実際には、春になってもまだ寒さが残っているということで「余寒見舞い」となります。
ただ、余寒見舞いはあまり一般的ではありません。
目上の方や年配の方へ送るのでなければ、季節のあいさつを入れたハガキや手紙に代えてもいいでしょう。
寒中見舞いの例文と作成例
寒中見舞いで使える作成例と例文を、参考にしてください。
寒中見舞いの作成例
寒中見舞いは、あまり派手になりすぎないようにまとめるといいでしょう。
日の出や門松・干支など、正月を連想させるようなものはイラストで使わないようにします。
冬や早春にふさわしい季節の花や、雪模様・風景などが無難です。
また縦書きにこだわる必要はなく、横書きでも問題ありません。
郵便局の寒中・余寒見舞いページにある、はがきデザインを参考にすると分かりやすいです。
公式サイト:郵便局の寒中・余寒見舞い
季節のあいさつとしての寒中見舞いであれば、それほど堅苦しくデザインを考えなくてもいいでしょう。
寒中見舞いの例文
寒中見舞いの文章ルール
・「拝啓」「敬具」などの頭語や結語は必要ない
・寒中見舞いの文章には句読点(「、」や「。」)を使わない
寒中見舞い(年賀状をいただいた場合の返信 その1)
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年賀状をいただき誠にありがとうございました
皆様におかれましては良いお年を迎えられたとのこと
心よりお喜び申し上げます
おかげさまで私どもも無事に過ごしております
暖かな春の訪れまでもう少し
皆さまご自愛くださいますようお祈り申し上げます
寒中見舞い(年賀状をいただいた場合の返信 その2)
寒中お見舞い申し上げます
先日はご丁寧なお年賀状をいただき誠にありがとうございました
皆様お健やかなご様子で新年を迎えられたこと何よりと存じます
私どもも皆元気に過ごしております
本年も皆様にとりまして良いお年となるようお祈り申し上げます
寒中見舞い(季節のあいさつとして)
寒中お見舞い申し上げます
春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが
皆さまお変わりありませんか
私どもはおかげさまで皆元気に過ごしております
昨年中は大変お世話になりました
今年もよろしくお願いいたします
寒中見舞い(寒中見舞いをいただいた場合の返信)
寒中お見舞い申し上げます
先日はご丁寧な寒中見舞いをいただきありがとうございました
厳しい寒さが続く毎日ですがご家族の皆様がお元気なご様子
なによりとお喜び申し上げます
本年もどうぞよろしくお願いいたします
相手の健康を喜んだり気遣ったあとに、自分の近況を一言入れるのがポイント。
寒中見舞いを出す相手との関係によって、文章を堅苦しくないものに変えてもいいでしょう。
https://kuneru.net/853.html
寒中見舞いについてまとめ
寒中見舞いにもさまざまなルールがあります。
しかしどれも難しいものではないので、年賀状を出さなかったときなど、機会があれば寒中見舞いを送ってみてくださいね。
現在は年賀状をメールで済ませてしまうことも多いのですが、今後、寒中見舞いをハガキで出すときの参考になれば幸いです。