
幼稚園や保育園・小学生になると、子供が絵の具(水性/ぺんてる・サクラクレパスなど)で、洋服を汚してくることがあります。
水彩絵の具は意外とやっかいで、普通に洗濯機で洗うだけでは落ちません。
対策として、図工がある日は子供に白い服を着ないようにしてもらいますが、いつも子供の時間割をチェックすることは難しい……
水彩絵の具は、乾くと顔料が固着するようになっているため(画用紙の上で乾くと固まる性質)、それが洋服の繊維に入り込んで固まってしまうため、落としにくくなります。
服についた絵の具を落とす方法3つを、写真で分かりやすくまとめました。
絵の具が服についたら?落とす方法を写真で説明

※絵の具(水性・水彩)が服についてしまった翌日に処置
※洋服は完全に乾いている
※Tシャツの下側は黒色の絵の具、Tシャツ中央は広範囲に緑色の絵の具がついている
※できれば、絵の具が服についた当日に処置するのがおすすめ
用意するもの
・洗濯用 固形石けん
(洗濯用の固形せっけんならなんでも/スーパーなどで販売)
・古くなった歯ブラシ
絵の具を落とす手順

1. 固形石鹸を軽く水で濡らし、乾いた状態の絵の具汚れの部分にこすりつける
石鹸は柔らかいので、少し力を入れてこすると、布地に石鹸がはりつく
2. 布地についた石鹸を、汚れ部分に手でよくもみ込む
3. 歯ブラシに水をつけて、汚れ部分をこする
※布地が2枚重ねになっていると、下の布に色移りしてしまうので注意
不要なタオルを敷いたり、布地が重ならないように工夫する

4. 汚れている部分を、水でよく手洗いをする
写真は手洗い直後の状態で、あまり絵の具が落ちていないようにみえますが、これで大丈夫

5. 洗濯機で洗う
※洗濯機で洗濯した直後(濡れている状態)、下側の黒色汚れはまだ残っている
しかし、面積の大きかった中央の緑色汚れはほとんど分からないくらいに落ちている
実際にどのくらい絵の具汚れが落ちたか

洗濯機にかける前は「あまり落ちてない」と感じましたが、乾かしてから確認すると、黒色汚れもかなり落ちていました。
緑色の広範囲の汚れは、もはや汚れがあったことが分からないくらいキレイです。
今回は、絵の具で汚してしまった翌日に処置したので、服に汚れがついた当日なら、もっとキレイに落ちますよ。
固形石鹸を使う場合の注意点
・固形石けんをこすりつけたり、もみ込んだり、歯ブラシで強くこするため、綿やポリエステルなどの強い生地にしか使えない
・色柄が濃く、「色落ち注意」とある生地には使えない
・絵の具で汚れてから著しく時間が経過した場合や、絵の具の色によっては、同じ結果になるとは限りません
絵の具の落とし方(でんぷんのりを使う方法/墨汁汚れにも)
昔ながらの「でんぷんのり」を用意します。
でんぷんのりがない場合、炊いてつぶしたご飯粒でも代用できます。
でんぷんのりを使う方法その1(服を濡らしてから処置)
1. 服の汚れた部分を、水と洗濯用洗剤で手洗いしてすすぐ
2. でんぷんのりをたっぷりとつけて、手でもみ込む
3. 30分ほど放置する
4. 水でよくすすいでから、洗濯機で洗剤を入れて洗う
でんぷんのりを使う方法その2(服が乾いた状態で処置)
1. 乾いた服の汚れ部分にでんぷんのりをたっぷりとつけて、手でもみ込む
2. 水でよくすすぐ
3. 洗濯用洗剤で、汚れ部分を手洗いする
4. 水でよくすすいでから、洗濯機で洗剤を入れて洗う
絵の具を落とすには(台所用洗剤を使う方法)
台所用洗剤・クレンザー・古い歯ブラシ・古いタオルを用意します。
1. 乾いた服の汚れ部分に台所用洗剤をつけて、手でもみ洗いする
2. 水でよくすすぐ
3. 汚れがある程度薄くなるまで、1~2を繰り返す
4. 汚れ部分に台所用洗剤をたらし、同じ部分にクレンザーをつける
5. 乾いたタオルの上で、汚れ部分を歯ブラシでこすり、タオルに汚れを移す
6. 水でよくすすいでから、洗濯機で洗剤を入れて洗う
絵の具が服についたときの落とし方まとめ
絵の具汚れは、固まってしまうと落とすのが難しくなります。
そのため、とにかく早めに今回説明した方法で処置し、しっかり落とすことが重要です。
洋服の汚れ落としは、親にとっては大変な作業ですよね。
でも、子供は洋服を汚すのも仕事の一つだと思って、しばらくは付き合ってあげましょう。