
この記事は、コミケが通常開催される場合の情報となります。
現在は通常時とは異なる開催状況となっているため、詳細は以下を参照してください。
公式ツイッター:コミックマーケット準備会
公式サイト:コミックマーケット公式サイトへようこそ!
「コミックマーケット」は通称「コミケ」と呼ばれるイベントで、主に個人が同人誌を頒布(販売)する「同人誌即売会」です。
※同人誌とは:個人で資金を出して作成し頒布する本・一般の書店には流通しない
コミケは東京ビッグサイトで、冬の年末と夏のお盆時期に年2回、それぞれ3日間ずつ開催されています。
冬コミ・夏コミとも呼ばれますね。
3日間開催でのべ50万人以上と入場者数が非常に多いイベントであり、ニュースでも取り上げられるようになったため、世間の注目を浴びるようになりました。
私は一般参加・サークル参加(コミケで頒布する側)の両方で参加したことがあるので、実体験を交えて、コミケに初めて行く一般参加者のための、お役立ち情報をまとめました。
コミケに初参加!まずは情報収集をしよう
コミケの基本情報
※以下は通常開催時の情報になります↓
開催日(冬コミ):毎年 12月29日・30日・31日開催日(夏コミ):毎年 8月第2金曜・土曜・日曜(第3金曜・土曜・日曜のこともあり)
場所:東京ビッグサイト(東京国際展示場)全館利用
開催時間:
サークル頒布時間 10:00~16:00
企業ブース 10:00~17:00(最終日は16:00)
入場料:無料
駐車場:一般参加者は駐車できません
コミックマーケット102の開催について
公式ページ:コミックマーケット102の開催について
開催日:2023年8月12日(水)~ 13日(木)
開会時間:10:30 ~ 16:00(入場時間はチケットにより違う)
入場料:あり
コミックマーケット102チケット販売について
公式ページ:コミックマーケット102の入場について
コミケ102では、チケットの構成が大幅に変わり、入場にはチケットまたはリストバンド型参加証を購入する必要があります。
詳細は公式ページを確認のうえ、抽選販売申込 または 先着販売申込をかならず済ませましょう。
引用:コミックマーケット102の入場について
アーリー入場・更衣室先行入場チケット:6月27日(火)13:00 ~7月4日(火) 抽選販売申込期間
リストバンド型参加証(午前入場):7月15日(土)~ 開催前日
リストバンド型参加証(午後入場):7月15日(土)~ 開催当日
※以下は通常開催時の情報になります↓
開催日について、年末開催の冬コミは毎年同じ日程ですが、夏コミは毎年日付が変わってくるので注意してください。
また開催場所であるビッグサイトは、基本的に全館利用となっていますが、会場の都合によって変更となることもあります。
ビッグサイトには駐車場がありますが、コミケ開催期間中は、サークル参加者かつ駐車場当選者のみの利用となっています。
ビッグサイトの周りには民間の駐車場もありますが、朝から混雑するので、どうしても車で行くならビッグサイトの最寄駅ではなく、沿線にある別の駅(りんかい線ならお台場周辺など)を利用することを検討してください。
コミケの入場料は無料なので、整理券や後述するコミケカタログの持参も必要ありません。
一般参加者には年齢制限もないため、誰でも自由に入れるようになっています。
コミケ初心者が一人で一般参加するのは無謀?
できればコミケに参加したことのある人と一緒のほうが、心強いとは思います。
しかし成人していて、事前にきちんと情報を集めることができ、コミケの混雑を避けて行動できるなら、一人でもまったく問題ありません。
私は女性向けスペース周辺にいることが多かったのですが、男性向けスペースを見ても、コミケ参加者の年齢層は年々上がってきていて、20代後半 ~ 40代の人が多い印象です。
男性と女性の比率は、開催される日のジャンルやスペースにより違ってきますが、ビッグサイトと最寄駅を結ぶ歩道を歩いていると、まだ男性が多いと感じますね。
実際に見ていても一人参加の人は多いし、友達と一緒に行っても会場では別行動ということもあるので、一人参加でも大丈夫です。
注意点としては、コミケに参加するなら、それが初参加だとしても、絶対に「お客様」気分で行くのはやめること。
コミケでは「客」という区分はなく、「一般参加者」と「サークル参加者」になります。
全員が参加者というスタンスなので、「同人誌を買うのにお金を払うんだから自分は客だ」という考えはナシです。
一方的に「客」としてスタッフや頒布者にサービスを求めるのではなく、「参加者全員でイベントを成功させよう」という意識を持って参加することをおすすめします。
そうするとおのずと自分の行動に責任が持てるようになります。
初めての参加ならコミックマーケットカタログを手に入れないとダメ?
2023年夏開催のコミケ102では、冊子版カタログのみ発行されます(入場チケットは別途購入が必要)
DVD版カタログは発行されません。
冊子(紙の書籍)のコミケカタログは、アニメイトや大型書店などで取り扱いがあります。
公式サイト:コミケットカタログ取扱店の御案内
以前はAmazonや楽天ブックスなど、大手ネットショップでの取り扱いがありましたが、現在はありません。
※販売されている場合、転売の可能性もあり
公式サイトに掲載されている取扱店で、購入することをおすすめします。
コミケカタログには、初参加の人にとって有益な情報がたくさん詰まっています。
かなりの厚みと重さになるので、本屋で見かけても買うのを躊躇してしまうかもしれませんが、初めてコミケに参加するなら、一度は買っておくのをおすすめします。
ただし、コミケWebカタログ(すべての機能を使うためには課金が必要)があるので、コミケに何度も行くようになったら、無理に紙のカタログを買う必要はないと私は思っています。
公式サイト:コミケWebカタログ
コミケへの行き方は?混雑を避けるためには
東京ビッグサイトへのアクセス
最寄駅
国際展示場駅(りんかい線)
展示場正門前駅(ゆりかもめ)
東京ビッグサイト停留所(都営バス)
有明客船ターミナル(東京ビッグサイト)下船(水上バス)※運航時間に注意
かならず十分にチャージした交通系ICカード(PASMOやSuicaなど)を利用して乗車するようにしてください。
切符の場合も、不足がないようよく料金を確認の上、切符を購入しましょう。
最寄駅改札内の精算所は、とにかく混みます。
また、料金不足で自動改札にひっかかると人の流れが悪くなり、改札付近の混雑がひどくなります。
特に混雑する電車の始発~10時ごろまでは、りんかい線の国際展示場駅の混雑はひどく、地下ホームから改札を出るまで、10分以上かかることもあります。
たかが自動改札とは思わずに、ICカードなら自動販売機で飲み物が買えたり、コンビニで買い物もできるので、とにかく多めにチャージしておきましょう。
ICカードのチャージは、コンビニのレジでも可能なので、必ず事前にチャージしておきます。
切符の人は、先に帰りの切符を買ってから会場に向かうのがおすすめ。
帰りも時間帯によっては(15時前後)、改札に入る前から行列ができ、ホームに下りるまで30分かかることもあるほど混雑します。
コミケは待ち時間が長いというけどどのくらい?
※以下は通常開催時の情報になります↓
始発で行く人が、一番待ち時間が長いことが分かります。
開場時間である10時前に並ぶ参加者は、待機列と呼ばれる列にスタッフの誘導で並ぶことになります。
もちろん外なので、夏冬どちらの季節でも準備を十分にしていかないと、長時間列に並ぶのはかなり厳しいです。
初参加なら、お昼の12時くらいにビッグサイトの最寄駅に到着するように行きましょう。
この時間なら電車の混雑はだいぶ緩和されていて、ビッグサイトでも待機列が解消して自由に入場できるようになっています。
待機列とは
混雑時、ビッグサイトに入場するまでに並ぶ列のことです。
待機列はスタッフが整然と管理してくれているので、あまり大きな混乱などは起きませんが、コミケの雰囲気が分からないうちは、待ち時間のなくなる午後からの参加を強くおすすめします。
午後から参加するメリットとしては、混雑がだいぶ緩和されていることですが、デメリットとして人気あるサークルでは頒布物が完売してしまうことです。
欲しいものが買えないのは悲しいですが、初参加ならまずはコミケの雰囲気を身をもって知ることが大事です。
人気サークルの頒布物は会場で売り切れてしまっても、同人誌専門ショップで販売してくれることも多いので、前もって調べておくといいですね。
主な同人誌専門ショップ:コミックとらのあな/メロンブックス
近くのホテルに宿泊したい
会場のビッグサイト近くのホテルや、りんかい線沿線のホテルは、数か月前のネット予約開始日に、あっという間に満室になってしまいます。
泊りがけでコミケを楽しもうと考えているなら、前もってホテルを調べておき、特にシングルユースや、宿泊料金の安いホテルは予約開始日に遅れないようにしてください。
ただし、ネットで満室になっていても電話予約は受けつけているホテルや、キャンセル料がかかる日程前後にキャンセルが出ることもあるので、こまめなチェックをおすすめします。
個人的なおすすめホテル:アワーズイン阪急
品川駅から京浜東北線で1駅3分、大井町駅前にあり、りんかい線一本でビッグサイト最寄りの国際展示場駅へ行けるのでとても便利です。
シングル・ツインとも、安い時期で税込5,000円~/1人 とお手軽価格で泊まれます。
※最近は1泊7,000円以上になる日程もあり
私は神奈川に住んでいますが、便利なので何度も利用したことがありますし、関西方面からくる友人は、アワーズイン阪急を常宿にしています。
大井町駅周辺のおすすめホテル:ホテルルートイン品川大井町 / ヴィアイン東京大井町
コミケ初心者が注意すべきことまとめ
・初めてコミケに一般参加する
・待機列には並ばない(12時ごろに会場到着)
これらを前提として、覚えておいて欲しいことをまとめました。
夏コミの暑さ対策
服装
・帽子
・冷感Tシャツなどの肌着を着ておく
・靴下&靴(サンダルはやめておいたほうがいい)
・着替え
入場前の待機列でなければ日傘の使用は禁止されていませんが(待機列では禁止)、人が多い場所での日傘は危険なうえに迷惑です。
帽子はもちろんのこと、りんかい線最寄駅からビッグサイトまでは日陰が少ないので、女性のみならず男性も日焼け止めを塗っておくのが無難です(サングラスの着用もおすすめ)
また速乾素材の長袖も、半袖で直射日光に当たるよりも涼しく感じられます。
ビッグサイト会場内は、とても蒸し暑く、驚くほど汗が止まりません。
あまり長居をしないなら着替えは必要ないですが、コミケのあとに人と会う予定などが入っているなら着替えは必須です。
※会場内に着替えをするところはありません
靴もサンダルで素足だと汗をかいて滑りやすくなるし、人が多いので足を踏まれることがあります。
スニーカーなどの動きやすい靴に、汗を吸収してくれる靴下をはくことをおすすめします。
持ち物
・飲み物(絶対に必要)
・汗ふき用ウェットティッシュ
・大きめの汗ふきタオル
飲み物は会場内でも売っていますが、いつでもすぐに飲めるよう、最低1本は必ず持ち込みましょう。
猛暑の夏だと、会場内の自販機ではドリンクの補充が間に合わず、冷えていないこともあります。
汗が出た分を補ってくれる、スポーツドリンク系がおすすめです。
汗をふくウェットティッシュやタオル類は、大目に持ち込んでおくと安心ですね。
冬コミの寒さ対策
服装
・帽子(防寒のため)
・手袋(防寒のため)
・汗を吸ってくれる肌着
・ウルトラライトダウン(ユニクロ)など持ち運びしやすいアウター
外で並ばなくても、りんかい線最寄駅から、海風が冷たく吹くビッグサイト入口まで10分ほど歩くことを考えると、耳まで隠れる帽子かイヤーマフ(耳あて)・手袋があると安心です。
会場内に入ると気温の高いところが多く(ただし外周に近いとシャッターが開いているので寒い)、コートを着ていると汗ばむくらいなので、肌着は吸湿性のいいものをおすすめします。
コートを脱いで持ち歩くのも大変なので、ユニクロのウルトラライトダウンなど、たたむとコンパクトになるアウターが超おすすめ。
コミケの日が雨予報だったら
雨天時の持ち物
・フードつきのレインコート or フードつきポンチョ
・30 ~ 45リットルゴミ袋(複数枚)
・タオル
・折りたたみ傘(+収納する袋)
待機列が解消されていれば傘をさすことは禁止されませんが、もし待機列があった場合は、危険防止のため傘がさせません。
その場合は、レインコートやポンチョを使用することになります。
雨で入場が遅れ、待機列が思ったより長引いてしまった場合を考え、雨予報の場合は念のためレインコートを準備していきましょう。
大きめのごみ袋は、会場に入ってから雨に濡れたかっぱをしまったり、帰りに雨がひどく降っている場合に、荷物にかぶせて雨を防いだりと使い道が多くあります。
コミケ会場到着前に両替をしておこう
同人誌は 100~1,000円/1冊 くらいの価格帯が非常に多いです。
またサークルとはいえ個人が頒布しているものなので、釣り銭の準備などもサークル参加者が自分でしています。
できるだけサークル参加者の負担にならないよう、同人誌の価格ぴったりで支払いがしやすい 100円玉・500円玉・千円札をたくさん準備しておきましょう。
ただし例外として、12時過ぎに混雑が解消した大手サークルで同人誌を買うなら、一万円札で支払うとサークル側としては千円札や小銭が減るので、逆に助かったりもします。
でもコミケではやはりお釣りが必要にならないよう、前日までに一万円札や五千円札は両替をしておくのがベストです。
コミケで好きなサークルに差し入れするなら
コミケに初参加する動機としてよくあるのが、「どうしても同人誌が欲しい大好きなサークルがいるから」ではないでしょうか。
基本的に差し入れはしなくていいものですが、好きな人に喜んでもらいたいという気持ちは誰にでもありますよね。
サークル参加者としては、どんなものでも「自分の同人誌を好きでいてくれる人」からの差し入れは嬉しいはずですが、一般的に喜ばれるもの・敬遠されるものを挙げてみます。
差し入れで喜ばれるもの
・手紙
・デパートなどで購入した包装されたお菓子類
・ハーゲンダッツなど食べ物のギフト券
圧倒的に喜ばれる差し入れは、自分の気持ちをつづった手紙です。
サークルの作家は、どれだけたくさんの同人誌を頒布していたとしても、意外と感想をもらう機会が少ないため、感想の手紙は本当に喜ばれます。
お菓子などの食べ物に関しては、焼き菓子などで消費(賞味)期限が明記され、しっかりと封がされているものを用意しましょう。
たとえデパ地下のお菓子でも、生ものは夏場だけではなく冬場も避けましょう。
差し入れで敬遠されるもの
・冷えたドリンク類(夏場の場合)
・消費(賞味)期限の分からない食べ物
・大きな雑貨類
夏場は、差し入れで冷たい飲み物を大量にいただいてしまうことがあります。
1本500グラムとして10本もらってしまうと5キロにもなり、また冷たいドリンクは暑い会場内ですぐ結露して、同人誌という紙がたくさんある場所では保管に気を使います。
サークル参加者はコミケ慣れしている人も多く、飲み物は十分に自分たちで準備していることが多いので避けたい差し入れです。
消費(賞味)期限の分からない食べ物には、手作りのものも含まれます。
自分も知らない人から手作りの食べ物をもらったら、食べるのを迷いませんか?
相手の立場に立って考えると、おのずと差し入れに適したものが分かると思います。
サークル参加者は、たくさんの差し入れをもらうと手持ちでは持ち帰れないため、宅配を使う場合もあります。
その場合、生ものだったり、あまりに大きくて重い雑貨類があると、宅配料金が余分にかかってしまい負担になります。
ただ、差し入れに関しては本当に人それぞれで、手紙は保管が面倒だからメールがいいという作家もいるし、ギフト券なんてお金と同じで印象が悪いと感じる作家もいるので、とても難しいものなのです。
コミケ会場から宅急便やゆうパックを使う場合の注意
思ったよりもたくさん同人誌を買ってしまい、持ち帰るのが大変という場合は、コミケ会場に特設されているクロネコヤマトの宅急便や、ゆうパックを利用することもできます。
晴れている場合は会場の外で、雨の場合は会場内に受付があります。
注意点としては、13時を過ぎるとサークル参加者の荷物の発送が徐々に増えてくることです。
14時頃になると、宅配便発送受付のための列ができ始め、場合によっては炎天下や寒い中、荷物を持って1時間以上並ぶこともざらにあります。
初参加で自分で持ち帰れないほど同人誌を購入することはないかもしれませんが、宅配便を利用する予定のある方は、時間帯に気をつけてくださいね。
まとめ
コミックマーケットに初めて参加する初心者に役立つ、コミケに参加する際の注意事項などを分かりやすくまとめました。
コミケは40年以上続いているイベントですが、サークル・一般問わず長く参加している人が多いこと、ボランティアスタッフのレベルの高い働きから、これまで大きなトラブルもなく開催されています。
この記事が、そんな歴史あるコミックマーケットへの初めての参加を考えている人の参考になれば幸いです。