こちらからお歳暮を贈っていないのに、予想していなかった相手からお歳暮をいただいたら、どうしますか?
お返しやお礼について、どうすればいいのか迷いますね。
お歳暮をいただいたときの一般的なお礼のマナーや、お礼状は出すべきかどうか、お歳暮にお返しを品物でする必要があるのかを説明します。
お歳暮をいただいたときのお礼について
お礼の気持ちを、電話で伝えるだけでよい
基本的には、お歳暮を受け取ったら、なるべく早めに電話で、お礼の言葉を伝えるのがよいでしょう。
「取り急ぎ、お電話で失礼します」と、一言つけくわえてください。
また「久しぶりに、お声が聴けてよかったです」など、相手と電話で話せたことを、嬉しく思っていることを伝えられるといいですね。
その後、改めてお礼状を出すのが正しいマナーとなりますが、最近は電話だけでお礼を済ますケースもあります。
相手が目上の方で、お礼状を出した方がより丁寧だと感じる場合は、次章を参考にしてください。
お歳暮に対してお礼状を出すなら(今後のお歳暮を辞退する場合も)
いただいたお歳暮に対し、電話連絡のあとにお礼状を出せば、より丁寧な印象を相手に持ってもらえます。
また、お礼状を出すときに、今後はお歳暮などは辞退したいという気持ちを伝えることもできます。
お礼状を出す
形式にこだわる必要はない
※ただし、目上の方へのお礼状は、季節のあいさつをいれる
お礼は電話で十分とされていますが、お礼状を出せば相手からの印象はよくなります。
お礼状を喜ばない人はいないので、お歳暮をいただいて嬉しいという気持ちと、相手への気遣いや感謝の言葉を書いてください。
はがき・手紙、どちらでも大丈夫です。
今後のお歳暮をやめたいとき
・お礼状の中で、今後のお歳暮はお断りする旨を伝える
・いただいたものと同額くらいの品物をお返しする
電話で取り急ぎ、お歳暮をいただいたお礼をしたあとに、改めてお礼状を書きます。
その際、
「このような素敵なものをいただいてしまい、心苦しく思っております。今後はどうかお気遣いなく、よろしくお願いいたします」
など、柔らかくこちらの気持ちを表現しましょう。
本来は、お歳暮をいただいたからといって、品物でお返しする必要はありません。
しかし、今後のお歳暮をお断りするならば、お礼状と一緒に、いただいたお歳暮と同額くらいの品をお返しするのが望ましいです。
お歳暮のルールについて
お歳暮のやりとりは、地域や年代によってまったく違うものなので、「これが正解」というルールがありません。
その地域の習慣を、親世代など、目上の人に確認することをおすすめします。
また、お返しの品をデパートなどで選ぶ場合は、店員に確認するのも参考になります。
聞ける相手がいないなら、電話でのお礼+お礼状+お返しの品で対応するのが無難でしょう。
お歳暮のお礼とお返しについてまとめ
パターン1. お歳暮に対するお返しの基本マナーは「電話でお礼」
パターン2. 電話だけでは気がひけるなら「お礼状」も出す
パターン3. 相手との関係によっては、「電話」+「お礼状」+「いただいたものと同程度の品物をお返し」する
品物でお返しをする場合、12月31日までなら、こちらからも「お歳暮」として贈ることができます。
(できれば年末の忙しい時期にかからないよう、12月20日ごろまでに贈るのが望ましい)
お歳暮の時期に間に合わない場合は、「御礼」として、年明けに贈り物をしてもいいです。
また、そこまで堅苦しくしなくてもよければ、年末年始に旅行した先のお土産や、地元の名産品などを贈っても喜ばれますよ。
https://kuneru.net/3694.html
お歳暮を思わぬ相手からいただいてしまうと、驚きや嬉しさと同時に、お返しはどうするのか、今後も続けなきゃいけないのかと心配になりますね。
相手から品物をいただいたら、まずは感謝の気持ちを伝えることを忘れずに。
そのうえで、品物でもお返しをしたいと思ったらしてください。
堅苦しいマナーにばかり縛られず、気持ちよく、お歳暮をはじめとした季節の日本行事を楽しんでいきたいですね。