子供の入学祝いは、小学校・中学校・高校・大学や専門学校という、人生の節目となる学校に入学する際に、子供に向けて贈られるものです。
多くは親戚の子供に贈ることが多いのですが、ごく親しい友人の子供に贈ることもあります。
入学祝いはいつからいつまでに贈るのがいいのか、お祝い金の相場、お金とは別のプレゼントは必要かどうか、入学祝いを贈るときののし(熨斗)の書き方についてまとめました。
入学祝いはいつからいつまでに贈ればいい?贈る方法は
贈る時期
【一般的な時期】
・3月に入ってから、入学式前後まで
【その他】
・進学先が決まってから、入学式前後まで
・進学先が決まってから、5月初旬まで
・入学してから1年以内(2年生になる前)
基本的には、相手方が入学式を意識する時期に贈るのがいいでしょう。
仲のいい親戚の子供や、孫への入学祝いなら、進学先が決まった時点から贈ってもかまいません。
推薦入試などで進学先が早めに決まったり、公立の小中学校なら進学先があらかじめ決まっているので、そういった場合は早めに贈って大丈夫です。
小学校ならランドセルや学用品・入学式に着る服、中学校や高校は、制服の費用がかなりかかります。
お祝いを早めにもらえることで、相手はそうした諸費用に充てることもできて、喜んでもらえますよ。
大学入学祝いの注意点
大学の入学祝いの場合は、大学に合格し、入学が決定したことを必ず確認しましょう。
子供によっては希望大学ではないということで、浪人することもあるため、気をつけてくださいね。
うっかりしていて、入学祝いを贈り忘れてしまっていた場合は、気づいた時点でなるべく早く贈りましょう。
お祝い事なので、入学祝いはいつもらっても嬉しいものです。
子供が新入学して1年生の間なら、「遅くなりましたが」などの言葉を添えて贈れば大丈夫です。
贈る方法
・直接会って渡す
・遠方に住んでいるなら、現金書留や宅配で贈る
現金を入学祝いとして贈る、または持参できる大きさのプレゼントを入学祝いで贈る場合は、直接会って渡せるのが理想です。
しかし遠方であるなど、難しいことも多いため、現金なら必ず現金書留で、プレゼントなら宅配で送りましょう。
現金を贈る場合の熨斗(のし)の書き方は、このあとに説明する入学祝いの熨斗(のし)の書き方はを参考にしてください。
贈る相手の子供が、中学校と高校などに同時入学する場合は、別々の熨斗袋に入れて現金を包んでください。
熨斗袋が別になっていれば、現金書留封筒へ一緒に入れてもかまいません。
入学祝いは、どういった関係の子供にあげるもの?
・親戚の子供(孫も含む)
・ごく親しい友人の子供
入学祝いの場合、孫や親戚の子供にあげることが多いです。
ただし子供の入学はお互いさまになることが多く、また子供の人数で気を遣ったり遣われたりということもあり、親戚間で取り決めをして、入学祝いは贈らないとすることもあります。
相手が友人となると、子供の有無などで気を遣い合うことが多くあり、ごく親しい友人でも、出産祝いはしても入学祝いまではしないというケースが見受けられます。
また、入学祝いとして現金や高価なものを贈るのではなく、名前入り鉛筆やミニタオルなどの学用品を検討することをおすすめします。
また、入学祝いは基本的に子供へ贈るものなので、子供へのお祝いはお返しが不要とされています(お祝いをもらう本人はまだ働いていないため)
その点を踏まえて、お返しがない場合もあるということを覚えておきましょう。
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入学祝いの相場を知りたい・お金ではなく品物のプレゼントはアリ?
現金の相場
・親戚の子供など:10,000~30,000円
・親しい友人の子供など:5,000円~10,000円
入学祝いの相場は10,000円ですが、各家庭や地域ごとの差があるため、不安な場合は両親や親戚に訊いてみてください。
孫や特に親しい甥や姪など、あげる相手との関係によっては、20,000~30,000円を入学祝いとすることもあります。
お祝いは気持ちの問題でもあるので、厳しい大学入試をくぐりぬけて合格するなど、子供が頑張ったことをぜひ称えたいということであれば、お祝いの金額を上げることで、気持ちを伝えるのもいいです。
一般的には、やはり入学祝いには現金が喜ばれます。
お金は用途が限られなくて、自由に使える点がポイント高いですね。
プレゼントのおすすめ
入学祝いには現金が喜ばれるとはいえ、親しい友人の子供などで今後の付き合いを考えると(お返しに気を遣われたくないなど)、あまり現金のやり取りをしたくない場合もあります。
また親戚の子供でも、入学祝い金以外に、何かプラスしてプレゼントを贈りたいと思うこともあるでしょう。
そういった場合に、おすすめのプレゼントは、以下の通りです。
ギフトカード類は、現金とほぼ同じものですが、自由に使えるという点が強みであり、現金ほど相手に気を遣わせずに済みます。
小学生なら図書カード、中学生以上ならAmazonや商品券だと使い勝手がいいですね。
Amazonギフト券は、種類がとても豊富です。
グリーティングカードタイプにすれば、手書きメッセージを入れられたり、商品券のような体裁で送ることも可能。
子供の携帯電話番号やメールアドレスを知っていれば、親を経由せず、直接子供にギフト券を番号で送ることもできますよ。
・学用品(名前入り文具)
・カバン
・財布
・定期入れ
・腕時計
・アクセサリー
・PC・タブレット
・電子辞書
小学校入学なら、名前入りの学用品が喜ばれます。
小学校は鉛筆1本1本に名前を書かなければいけないので、その手間が省ける名前入り文具は、親からも重宝されますよ。
中学生以上へのプレゼントは、相手の趣味が関係するものが多く、選ぶのがとても難しいです。
似たようなものを別の人からもらっていたり、好みではないものをもらっても、相手は困ってしまいます。
普段から親しくしていて、子供の欲しいものが分かっているならいいのですが、そうではない場合は「新しいお財布を買ってね」など用途を示したメッセージを添えて、現金や商品券を贈るのがいいでしょう(もちろん相手が何に使うかは分かりませんが)
孫の小学校の入学祝いを検討する場合の注意
祖父母からすると、ランドセルや学習机など、高価なものを贈りたいと思うことがあるでしょう。
しかし今は、ランドセルの種類も多く、小さい子供なりに「これが欲しい」と意思表示をすることが多いです。
学習机は置き場所の確保や、今後の使い方で(リビング学習が流行っているため)今すぐに欲しいものではないかもしれません。
高価なものは祖父母の判断で勝手に購入して贈るのではなく、子供の両親に相談の上、子供を連れて一緒に買いに行くなどしてくださいね。
入学祝いの熨斗(のし)の書き方は
・紅白の蝶結びの水引き
・表書き「御入学祝」「祝御入学」
幼稚園の場合「御入園祝」「祝御入園」
・品物の場合も、同様の熨斗(のし)をつける
・送り主の氏名(夫婦連名の場合は左に妻の名前を入れる)
・黒の筆ペンで書く
「蝶結び」と「結び切り」の水引きの違い
蝶結びは何度でも結び直せるため、何度繰り返しても嬉しいお祝いごとに使います。
入学式は小学校・中学校……と続くので、おめでたい「蝶結び」の水引きを使用します。
逆に、何度も繰り返さないお祝いごとである結婚祝いや、病気からの快気祝いは、「結び切り」という簡単にほどけない水引きを使います。
入学祝いの贈り方まとめ
子供が新しい学校へ進学することになる入学は、春にあるおめでたい行事の一つです。
心からのお祝いの気持ちで、入学を心待ちにする子供に、お祝いのメッセージと共に入学祝いを贈ってあげられるといいですね。
お祝いをもらった子供は、自分が様々な人から大切にされていると感じながら、感謝の気持ちを持って新しい門出へと、力強く踏み出してくれることでしょう。