成人式や成人の日に、親戚や知人からお祝いのお金(ご祝儀)をいただいたら、お返しを考えましょう。
基本的には七五三と同じで、成人したとはいえ、子供のお祝いでいただいた金品へのお返しは必要なく、お礼の手紙や直接のあいさつだけで十分とされています。
しかし最近では、お祝いをいただいた相手によっては、お返しをしたほうがいいという考え方もあります。
成人式にご祝儀をいただいた場合のお返しについて、お返しの要・不要と、どんなものをお返しの品にしたらいいのか、お返しの時期はいつまでかなど、気をつける点をまとめました。
成人式にお金をいただいたら?お返しはどうする
成人のお祝いは、成人を迎える本人よりも、目上(年上)の方からのご祝儀がほとんどです。
ご祝儀をくれる相手は、両親や祖父母・親戚が中心でしょう。
成人式を迎える本人は、成人したとはいえ、まだ学生だったり、就職して間もない場合が多いですね。
このことから、成人式のお祝いに対する金品でのお返しは、本来必要ありません。
もちろん「お礼の電話」、「直接会って口頭でのお礼」もしくは「お礼状を出す」ことはしなければいけません。
それだけでは気が引けるなら、祖父母など近しい相手には、成人式の写真と、今までお世話になったという気持ちを伝える「子供が書いたお礼の手紙」を一緒に渡せるといいですね。
また、普段あまり会えない親戚からいただいた場合などで、お返しを考えるなら、相手の負担にならない程度のお返しをすることをおすすめします。
お返しというのは気持ちの問題なので、お互いに負担にならないように行うことが大事です。
お返しの品物については、次章で説明します。
成人式にお返しをするならどんな品物を贈るべき?
お祝いのお返しに関しては、地域によって大きな差があります。
親戚へのお返しで迷ったら、信頼できる同じ地域に住む人(両親など)に相談できるといいですね。
一般的に多い成人のお祝いへのお返し方法は、以下の通りです
お返しの基本の相場は、いただいた金額の3割~半返しです。
例:30,000円いただく → 9,000~15,000円の範囲でお返しする
お返しが10,000円以上の高額になる場合、相手の好みが分からないまま品物を贈るのは難しいです。
有名デパートの商品券(全国百貨店共通商品券)や図書カードで、お返しすることをおすすめします。
ただし、祖父母など近しい親戚の場合は半返しをするのはかえって失礼にあたります(他人行儀と感じさせてしまう)
半返しは、普段あまり会わない親戚や両親の友人など、成人式を迎えた本人からは少し遠い関係の相手にするといいでしょう。
・赤飯
・紅白まんじゅう(地域による)
・お茶類
・お菓子(和菓子・洋菓子)
・日用品
品物だけのお返しではなく、成人式の晴れ姿の写真と、お礼状をつけるのがおすすめです。
成人式のお返しをする時期の目安は
【最初にすぐ】
・お祝いをいただいたら、お礼の電話をする
【そのあと、成人式後など落ち着いたら】
→【品物でお返しをする】
・お祝いをいただいて2週間以内
・成人式を終えてから2週間以内
※遅くても成人式後1か月以内には、直接会ってお返しをしましょう
→【手紙や写真などを渡す】
・成人式を終えてから2週間以内
※遅くても成人式後1か月以内には、直接会ってあいさつしましょう
お祝いをいただいたら、まずは電話ですぐ、お礼の気持ちを伝えます。
その後は、お祝いをもらった本人が、お返しの品物や手紙などを持って、直接相手へあいさつに行くことをおすすめします。
「無事に成人を迎えました」という顔見せの意味もあり、お祝いをくれる相手なら、自分であいさつに来てくれるようになった子供の成長を、心から喜んでくれます。
その気持ちに応えるためにも、できるだけ直接会ってお礼を伝えるようにしましょう。
遠方の大学に通っていたり、留学中・仕事が多忙などの理由で、どうしても会えない場合は、電話でお礼を伝えたあと、改めて手紙や成人式の写真を郵便で送ると良いですね。
成人式お祝いのお返しにつける「のし」の書き方は?
お返しに品物を贈る場合、「のし(熨斗)」をつけます。
・紅白の蝶結びの水引きを使用
・水引きの上は「内祝」または「成人内祝」とする
・水引きの下には成人した本人の名前(苗字のみ・フルネームどちらでも可)を入れる
成人式のお祝いのお返しについてまとめ
もし、成人式のお祝いをいただいた相手が近しい親戚で、「お返しはいらないよ」とハッキリ言われたら、素直にその好意に甘えさせてもらうのが一番です。
しかし、実際にはお返しをしないと気持ちが落ち着かないこともあるため、そんなときは、このまとめを参考にしていただけたら嬉しいです。
子供の誕生から七五三を経て、無事に大人になったことをお祝いする成人式、本人はもちろん、家族や親戚みんなが気持ちよく迎えられるといいですね。