クリスマスが近づいてくると、サンタクロースからプレゼントをもらえることを期待する子供達が、ソワソワし始めますね。
その一方、小学校中学年くらいから「サンタって本当にいるの?」と、疑問を持つ子も増えてきます。
サンタの存在を疑問視するきっかけは、子供によってさまざま。
でもまずは、親にサンタの真相を訊ねてくることが多いです。
サンタクロースは本当にいるかどうか、子供に聞かれたとき、親はどのように受け答えをしたらいいのかをまとめました。
クリスマスのサンタは本当にいるの?と子供に聞かれたら
サンタクロースの存在を信じる年齢は、子供によってかなり幅があります。
中学生になっても信じている子もいます。
それでも一般的には小学校中学年くらいから、友達・お兄ちゃんやお姉ちゃんの影響で、疑いはじめる子が出てきますね。
クリスマスが近づいてきた頃、子供から「サンタって本当はいないんでしょ?」と、唐突に聞かれ、親がビックリするというのがよくあるパターン。
そんなときの対応として、まだサンタの存在を信じていて欲しい場合と、サンタの正体を明かす場合、2つのパターンを紹介します。
まだサンタの存在を信じていて欲しいとき
1. 「お母さんもサンタを見たことないんだけど、毎年朝起きると、○○(子供の名前)が頼んだプレゼントが置いてあるよね?夜中、お父さんやお母さんも寝ている間に家の中にそっと入れるのは、サンタさんしかいないんじゃないかな?」
2. (サンタは本当は親がしていると友達が言っている、と言われたら-その1)
「サンタさんは、サンタがいるって信じている子のところにしか来ないんだよ。だからサンタを信じなくなった子供のところにはサンタはこなくなるから、代わりにお父さんやお母さんがプレゼントをあげているんだね」
3. (サンタは本当は親がしていると友達が言っている、と言われたら-その2)
「サンタさんはクリスマス当日はとても忙しいよね。だから、どうしてもサンタさんがクリスマスの夜に間に合わないっていうときは、代わりにお父さんが配ってもいいってサンタさんに言われてるの。お父さんやお母さんがサンタだって言うお友達のおうちは、そういう理由があるのかもよ」
4. (サンタはなんで高いものは持ってこれないの、と訊かれたら)
「サンタは世界中の子供達にプレゼントを配っているの。その中には日本みたいな恵まれた国ばかりじゃなくて、普段は欲しいものが手に入らない生活をしている国の子供もいるんだよ。そういう子供のことを考えたら、○○だけが高いものをサンタに頼むのはどうだろう?」
子供にサンタの存在を信じさせるなら、親もサンタクロースになりきること
・購入したプレゼントは絶対に見つからないよう、当日まで隠しておく
・デパートなどの包装紙を使わない(子供は一度でも目にしたものは結構覚えている)
・レシートや領収書を不用意に置いておかない
・子供の枕元に置くなら、子供が本当に寝ているかどうか入念にチェックする
(小学校高学年くらいになると、寝たふりが上手くなる)
両親がサンタじゃないかどうか疑い始めると、サンタへの手紙(欲しいものを書いてある)を、親に見せなくなることも。
そうなると親は苦労するので、わが家では子供が小さい頃から、欲しいものを小さいカードに書かせ、それをクリスマスツリーにリースと一緒に飾るようにさせています。
そしてクリスマス1週間前になったら、子供が寝たあとにカードを回収し、翌朝起きてきた子供に「あっ、カードがなくなってるよ!サンタさんが取りにきてくれたんだね」と言っています。
これだと、子供がサンタへの手紙を親から隠すこともなくなります。
サンタクロースの正体を子供に明かすなら
1. 「なんとなく分かっていたかもしれないけど、お父さんとお母さんがプレゼントを用意してたの。でも○○をだましていたわけじゃなくて、サンタの力を借りて、家族みんなで楽しいクリスマスの時間を過ごしたいと思って、していたんだよ」
2. 「サンタがいるかいないかは、自分で考えみてね。だけどサンタが絶対にいないという証拠もないから、お父さんとお母さんはまだサンタの存在を信じているよ」
サンタについて否定も肯定もせず、プレゼントは今まで通り枕元などに置いてあげる
3. 特にサンタについて説明せず、今まで通り、プレゼントは枕元に置いてあげる
(親が置いているのがバレても、子供に聞かれない限りは黙っているか、2の説明をする)
子供は意外と、親のことをしっかり見ています。
親が真面目に「なぜサンタをしていたのか」という説明をすれば、真実を知っても「今まで騙しやがって!」と怒る子供はいません。
それに今はまだ、サンタの振りをする親の気持ちが分からなくても、いつか分かる日が来るでしょう。
また、本当はサンタはいないと分かっていて、親がプレゼントを用意していることも知っているけど、それを指摘するとプレゼントがもらえなくなるかも……と思っている子供は信じているふりをするかもしれません。
その場合は、親もそのまま張り切ってサンタクロースを続ければいいのです。
いつか笑い話になりますからね。
クリスマスとサンタクロースの関係とは?
そもそもクリスマスのサンタクロースは、どんな存在なのでしょうか?
サンタクロースには、4世紀のころトルコにいた「ニコラス」という、元になった人物が実在します。
ニコラスは貧しい人々や子供達をたくさん助けたため、多くの人に感謝され慕われ、のちに「聖ニコラス」(Saint Nicholas)と呼ばれるようになりました。
聖ニコラスは、貧しい家族が住む家を回り、真夜中に金貨を暖炉の煙突に投げ込んでいった、という言い伝えがあります。
これらの話は、ヨーロッパ地域でクリスマスと関係するようになり、長い期間を経て、移民によってアメリカにもこの伝承が伝わりました。
聖ニコラスの名前が、英語の発音になったとき、「Santa Claus」(サンタクラウズ)になったという説があります。
現在のサンタクロースが、トナカイのそりに乗ってやってきて家の煙突から入り、靴下の中にプレゼントを入れていく、というイメージは、貧しい家庭に金貨を投げ入れた、ニコラスの物語が元になっていることがうかがえますね。
結局のところ、サンタクロースはクリスマス商戦の元になってしまったのですが、クリスマスは日本にもすっかり定着し、家族・恋人同士・友人同士など、楽しく幸せな時間を過ごせるイベントとなりました。
クリスマスのサンタについてまとめ
子供がサンタについて親に質問してくるのは、むしろまだ「サンタの存在を信じていたいから」なんでしょう。
小さな心の中では「サンタがいるかいないか」だけが問題で、真実を知ってどうするのか、とまでは考えていません。
ただ、「サンタクロースは存在する」と、誰かに証明して欲しいだけ。
そこで真実を告げるのか否かは、結局のところ親が決めて、あとは子供の想像力に任せるしかありません。
どちらにせよ、自分の子供のことを真剣に考えて出した答えなら、それで十分。
いつの日か「両親がサンタクロースだった」とすんなり受け入れられるときが、子供にはやってきます。
それでは今年も楽しいクリスマスを過ごしましょう!
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