クリスマス前になると、パン屋・カルディなどの輸入食品を取り扱う店・有名ホテルで販売されるシュトーレン。
シュトーレンは、ドイツ発祥の伝統菓子パンで、「シュトレン」と呼ばれています。
「シュトーレンって聞いたことあるけど、食べたことないな」
「シュトーレンを買ってみたけど、どうやって食べるの?」
「一度に全部食べきれる量じゃないけど、日持ちは大丈夫?」
などなど、こうした疑問をまとめて解決します!
シュトーレンはどんなパンなのか、クリスマスに食べる意味やおすすめの食べ方、日持ちする理由を詳しくまとめました。
クリスマスまでにシュトーレンを食べる意味と理由。ドイツ発祥のパン
「シュトーレン(シュトレン)」とは
・ドイツの伝統菓子(パン)
・ナッツ、洋酒で漬けられたドライフルーツ、スパイスなどが、生地にたっぷりと入っている
※マジパンを入れることもある
・パンの表面に、真っ白な粉糖がかかっている
・クリスマスまでのアドベント(クリスマスの4週間前からキリスト降誕を待つ期間)に毎日スライスして、少しずつ食べる
シュトーレンは、クリスマス4週間前からクリスマス当日にかけて、ドイツで食べられているお菓子です。
ドイツ伝統菓子といっても、シュトーレンはパンの作り方とほぼ同じなので、日本ではパンというイメージが強いですね。
少し硬めのパン生地に、ドライフルーツがたっぷりと練り込まれ、細長い楕円形に成型されます。
焼き上がったパンを、バターを溶かした液にひたし、さらにその上に粉糖をかけるので、シュトーレンは真っ白い見た目になります。
シュトーレンの大きさは、本場ドイツで 500グラム前後が多く、日本はバリエーション豊かに 250~800グラムと、小さいものから食べ応えたっぷりのものまで、いろいろありますよ。
ドイツ語の「シュトレン」という単語には、「地下道・坑道」という意味があります。
シュトーレンが長細い形をしていることから、この名称になったと言われています。
シュトーレンの見た目が粉砂糖で覆われて白いのは、降誕したばかりのイエス・キリストが、純白のおくるみに包まれていたことに由来します。
マジパンとは
アーモンドを細かく粉状(アーモンドプードル)にし、砂糖や牛乳を加えて練ったもの。
「あん」のような固さに練り上げ、棒状にして、ドライフルーツの混ざったシュトーレン生地の中央に挟み焼き上げます。
(シュトーレン生地に混ぜ込むこともあり)
シュトーレンはいつから食べるもの?
ドイツでは、シュトーレンをクリスマス前のアドベントに食べるものとしています。
アドベントとはイエス・キリストの降誕を待つ期間のこと。
クリスマスイブの4週間前~クリスマス前日(クリスマスイブ)までの期間を指します。
アドベント期間中の毎日、薄くスライスした(5ミリ~1センチ)シュトーレンを食べて過ごします。
コーヒーや紅茶・ワインなど、好みの飲み物と一緒にいただくことが多いです。
日にちをかけて食べることで、シュトーレンの生地にフルーツやナッツがなじみ、どんどん口当たりがしっとりとしてきます。
こうした味や風味の変化を楽しめるのも、シュトーレンの醍醐味。
レンジやオーブントースターで軽く温めたり、バターやクリームチーズをつけて食べるのもおすすめ。
温めるとドライフルーツの香りが立ちますし、バターなど塩気をプラスすると、甘いシュトーレンがまた違ったアクセントで食べられますよ。
しっかり食べ応えもあるので、朝食に食べるのもいいですね。
シュトーレンが日持ちする理由を知りたい
・あまり水分を使わずに製造されている・生地にたくさん練り込まれるドライフルーツは、洋酒(アルコール)に漬けられている
・高温で焼き上げられている
・焼き上がったシュトーレンは、全体に溶かしバターが塗られる
・粉砂糖が、隙間なくまんべんなくふりかけられている
シュトーレンは、アドベントに毎日食べることを前提に作られているので、人工保存料を使わなくても、とても日持ちするお菓子です。
1~3か月もの賞味期限があるのは、腐敗しにくい洋酒(アルコール)・バター・砂糖がふんだんに使われているから。
パンは高温で焼き上げられるので、水分が少ないうえ、バターや砂糖の表面コーティングにより、内部に空気が入り込みにくいという特長もあります。
カロリーはちょっと心配ですが、長持ちする理由を知ると、安心してゆっくり食べられますね。
シュトーレンの具体的な食べ方・保存で注意するポイント
毎日スライスして、少しずつ食べる場合の注意点・手を清潔にする(使い捨て調理用手袋をする)
・清潔なナイフや包丁でスライスする
・シュトーレンの周りにかかっている粉砂糖を、なるべく落とさない
・ラップに包み、さらにジップロックに入れ、空気を抜いて保管する
・常温保存できるが、なるべく冷暗所で湿気の少ないところで保存する
シュトーレンは端からスライスせず、中央からスライスし、切り口を合わせてからラップに包むことで、切り口の乾燥を防ぐことができます。
ジップロップなどの保存袋に入れて、常温で保存しましょう。
直接かじって食べるのは、絶対にダメ×
また、冬の室内は意外と気温が高くなりがちなので、なるべく涼しいところに置いておくのをおすすめします。
どうしても心配なら冷蔵庫で保存し、食べるときにスライスしたものを軽くレンジやトースターで温めるのも、ドライフルーツの風味が立つのでいいですね。
まとめ
ドイツ発祥のシュトーレンについてまとめてみました。
クリスマス当日だけでなく、12月の毎日を楽しい気分にさせてくれるお菓子(パン)ですよ。
自分で作ってみるのもいいですが、材料がたくさん必要なのと、不器用な私は失敗が怖いので、ネット通販で口コミ評判のいいシュトーレンを毎年探しています。
また、カルディなどの輸入食品販売店でも取り扱いがあるので、11月に入ったらこまめにチェックしてみてくださいね!