
インフルエンザの予防接種は、子供にどのくらいの効果があるのでしょうか。
病院によっては、9月から接種予約を受け付け、10月に接種開始となるところもあります。
インフルエンザ予防接種は、子供のインフルエンザに対し、本当に予防効果があるのか、受けるのにおすすめの時期や、病院によって違う費用を調べてみました。
インフルエンザ予防接種の効果は子供にある?
インフルエンザの予防接種について、厚生労働省のホームページの情報をもとに、子供への効果を分かりやすく説明します。
予防接種を受けたのにインフルエンザにかかってしまった
「予防接種をしたのに、インフルにかかってしまった」という経験のある子供は多いです。
わが家の息子達も、1歳すぎから毎年予防接種を受けていましたが、2~3年ごとにA型B型問わずインフルエンザにかかっていました。
まず分けて考えなければいけないのは、インフルエンザには「感染」と「発症」という2つの段階があるということです。
・「感染」……インフルエンザウイルスが、口や鼻から体内に入り込み、次に細胞に侵入して増殖していくこと
・「発症」……数日かけて体内のウイルス量が増え(潜伏期間)、急な発熱など実際のインフルエンザ症状が出てくること
インフルエンザワクチンには、「感染」を抑える働きがなく、「発症」を抑える効果が一定あると認められています。
また、ワクチン接種のおかげで、体内のインフルエンザウイルス量がそれほど増えないことから、重症化を防ぐともいわれますね。
このように、「感染」自体を防げるわけではないので、予防接種をしてもインフルエンザにはかかってしまうのです。
厚生労働省のホームページより
乳幼児のインフエルエンザワクチンの有効性に関しては、報告によって多少幅がありますが、概ね20~60%の発病防止効果があったと報告されています。また、乳幼児の重症化予防に関する有効性を示唆する報告も散見されます。
この 20~60%の発病防止効果を、高いととるか意味がないととるかは、親の判断になります。
子供に予防接種を受けさせるのはいいことですが、それと同時に、一緒に生活する親も工夫しましょう。
・外出先から帰ったら、うがい・手洗いをする
・外出時はなるべくマスクをする(ウイルスが体へ侵入しづらくする)
・インフルエンザの流行時期は、人が多く集まる場所へ行かない
「予防接種しても、こんなに気をつけなきゃいけないなら意味がない」とは、思わないでください。
これは花粉症対策と同じで、普段から抗アレルギー薬を飲みながら、マスクやメガネで花粉を吸いこまないよう防衛するのと同じことですね。
インフルエンザ予防接種を受ける時期はいつがいいの?
予防接種を受ける時期のおすすめと、回数を説明します。
予防接種を受ける時期
ワクチン接種による予防効果が出てくるまでに、2週間ほどかかります。
そのため、遅くても12月上旬までには接種を終えておくことが推奨されています。
ワクチンの効果期間は5か月。
インフルエンザ予防接種は、毎年受ける必要があります。
子供の予防接種の回数
子供の接種回数は、乳児(生後6か月)~小学生(12歳)までの子供は、すべて2回となります。
1回目と2回目の接種は2~4週間あけるのが理想で、わが家のかかりつけ医は3週間が望ましいと言っていました。
インフルエンザ予防接種の費用は病院によって違う
インフルエンザ予防接種は健康保険がきかないので、医療機関によって接種費用が変わってきます。
わが家の近所にある、内科・小児科・耳鼻科の子供の接種費用を調べたところ、ずいぶんと差がありました。
A耳鼻科……2,000円/1回
B小児科……3,500円/1回
C総合病院……2,700円/1回
D内科……3,000円/1回
子供は2回接種となるので、上記費用が倍額になります。
兄弟姉妹がいるとなると、さらにその倍、できることならなるべく安いところで受けさせたいところです。
接種費用は、病院を予約する前に電話などで聞いておきましょう。
また、子供と大人・老人の接種費用が違う医療機関も多いので、ご注意ください。
インフルエンザ予防接種の子供への効果まとめ
インフルエンザ予防接種を子供に受けさせるかどうかは、インターネットだけでなく、医療機関や親同士で交わされる情報などを幅広く集めて、親が判断するしかありません。
予防接種が病気を予防するために存在していることを考えると、受験生など時期的にインフルエンザにかかったら絶対に困るというときは、接種を積極的にするのがいいと感じています。
インフルエンザ予防接種に関しては、肯定・否定の情報がたくさんありますが、この記事と厚生労働省の公式ページを役立ててくださいね。
親子ともども、冬を健康に楽しく過ごしましょう。
