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痛みや恐怖で倒れるのは迷走神経反射かも。対処方法を知り予防しよう

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痛みや恐怖で倒れるのは迷走神経反射かも。対処方法を知り予防しよう

トイレ中ひどい腹痛になったり、健康診断の採血のとき、学生なら長い朝礼などで、急に冷や汗が出てきて目の前が暗くなる経験や、気分が悪くなって倒れたことはありませんか。

私は今までに、気分が悪くなったり、倒れたことが何度もあります。

これは、持病がなく健康な人でも、突然起こることがある「血管迷走神経反射」という症状でした。

体の痛みや恐怖により、気分が悪くなったり、倒れてしまう「迷走神経反射(めいそうしんけいはんしゃ)」が起こる理由・症状・対処法を、体験談を交えながらまとめました。

 

痛みや恐怖を感じて気分が悪くなるのは「迷走神経反射」

痛みや恐怖を感じて気分が悪くなるのは「迷走神経反射」

普段は健康なのに、腹痛などで体に強い痛みを感じたり、痛みを感じて恐怖心が大きくなると、突然、気分が悪くなったり、気を失ってしまう人がいます。

電車内や朝礼などで、長い時間立ちっぱなしのときに、症状が出ることも。

これらは、

「血管迷走神経反射(けっかんめいそうしんけいはんしゃ)」

と呼ばれます。

目の前が徐々に暗くなって、立っていられなくなり、冷や汗が出てくるので、貧血症状と混同しがちですが、貧血とは違います。

 

私は健康診断の採血を座ったまますると、かならず気分が悪くなる(場合によっては気を失う)ので、事前に横になって採血してもらえるよう申し出ています。

ずっと自分のことを「貧血っぽいから、採血すると倒れるのかな?」と思っていましたが、大学病院で採血を受けるとき、担当した看護師に「迷走神経反射ですね」と言われ、初めてこの症状が発生する理由を知りました。

 

「迷走神経」という聞きなれない用語が出てきて、ちょっと怖く感じますが、持病がなく健康な人なら、症状が出たからといって、今すぐ命にかかわることはありません。

※ただし、急に意識を失うこともあるので、倒れた場所によっては危険な場合も

この迷走神経反射について、なってしまう理由や、なってしまったときの対処方法・予防方法を説明します。

 

迷走神経反射はどうして起こる?症状は

迷走神経反射はどうして起こる?症状は

迷走神経(副交感神経に含まれる体を休める神経)反射が起こる
   
体を休める神経が過剰に反応してしまう

体を休める神経が過剰に作用すると、血圧低下・心拍数低下・吐き気・冷や汗・頭痛・顔が青くなるなどの症状が現れ、ひどいと失神する(意識を失う)ことがあります。

血圧が低下して、脳に十分な血液が送れなくなって起こるため、横になっている(寝ている)ときは発症しません。

 

迷走神経反射が起こりやすい状況

・病院や健診での注射、採血

・強い腹痛(下痢・便秘・生理痛)

・体への強い痛み(転んだりぶつけたりした外傷など)

・体への強い刺激(ピアスの抜き差しなど)

・長時間立っているとき

・高い気温下での激しい運動

・風呂上りの、のぼせ

・非常に緊張している、強いストレスがある

・不安な気持ちが強い、恐怖心がある

・睡眠不足(=体調不良による不安感の増大)

・気分が悪くなった人を見て、自分も気分が悪くなる(連鎖反応)

身体的な苦痛はもちろんですが、精神的なものが強く作用するのが、迷走神経反射の特徴です。

非常に強い痛みを感じて体が緊張したり、痛すぎて恐怖心を強く感じたり、それらすべてがストレスとなり、さらに迷走神経反射を引き起こしやすくなることも。

また、一度でも迷走神経反射の症状を経験したことがあると、「また同じようになるかも」という不安感で、引き起こしやすくなったりします。

 

迷走神経反射の症状

・目の前が暗くなっていく(視野がぼやける)

・耳鳴り

・吐き気

・立っていられなくなる(体に力が入らない)

・冷や汗

・血の気が引く感覚

・頭痛

・めまい

・寒気

・あくび

・顔色が悪くなる

・失神(気を失う)

人によって違いはありますが、多くは最初に耳鳴り・目の前が暗くなる・冷や汗が出ることが多いです。

そのまま我慢し続けると、失神して倒れてしまうことがあるので要注意。

このあと紹介する「迷走神経反射を起こしたときの対処方法」を参考にしてください。

ちなみに失神した場合でも、迷走神経反射が原因なら、長くても数分で目が覚め、目覚めたあとに意識障害などが発生することも少ないそうです。

ただし、素人判断は危険なので、健康に少しでも不安があるなら、かならず医師の診察を受けてくださいね。

私が今までに経験した、迷走神経反射だと思われる状況

・健康診断の採血直後

・電車内での腹痛

・自宅トイレでの強烈な腹痛

・ピアスの抜き差し

・自転車で転び、足を強打したとき

・ひどい生理痛(高校生のとき)

 

私の場合は、「気分が悪いな」と感じると同時に耳鳴りがし始め、目の前が少しずつ暗くなっていき、冷や汗が出るパターンです。

このまま我慢し続けると、意識を失ってしまうので、耳鳴りと目の前が暗くなり始めたらすぐ、頭を下げたり、自宅ならすぐ横になる(寝る)ようにしています。

自宅トイレで強烈な腹痛に見舞われることが年に数回あり、なんとか用を足し、トイレから這いずりながら出てきて、リビングに倒れ込むことも……

ピアスは病院でホールを開けたものの安定せず、一度外して、すぐピアスをつけようとしてもピアスが通らず、何度も試しているうちに血の気が引いてくる、という経験をしました。

ホールが丸1年かけても安定しなかったことと、自分の体にピアスを刺すという行為で、迷走神経反射が起こるので、ピアス自体を諦めました。

痛みは大したことなくても、採血やピアスのように「自分の体に対しなにかされる」という意識があるとダメなようです。

 

迷走神経反射も何度も経験すると、「あ、なりそうだな」と分かってきて、自分なりの対処法も確立されますが、できればもう経験したくはないものですね。

 

迷走神経反射を起こしたときの対処方法

迷走神経反射を起こしたときの対処方法

・横になる(寝る)

・横になれないなら、その場にしゃがむ

・症状が落ち着いても、すぐに立ち上がらない

かならず覚えておいて欲しいのは、

横になっている(寝ている)と、迷走神経反射は起こらないということ。

そのため、迷走神経反射が起こってしまったら、すぐ横になることが大切。

横になることで、血圧低下による脳への血流不足が解消され、少しずつ気分がよくなってきます。

また、立ったままでいると失神した場合に倒れて危険なので、横になることができないなら、せめてその場ですぐしゃがむようにしましょう。

しゃがんだ状態でも迷走神経反射は起こりますが、立ったままよりは危険度が少なくなります。

 

しばらくして、症状が落ち着いたと自分では感じても、急には立ち上がらないようにします。

体調がよくなってきたと感じたら、温かい or 常温の飲み物をゆっくりと口にして、まずは精神面を落ち着けるのがおすすめです。

健康な人が、たまたま迷走神経反射で具合が悪くなった場合、横になってしばらくすると、普段通り元気になってしまうこともありますが、無理はしないようにしましょう。

 

トイレで強い腹痛による、迷走神経反射を起こしてしまったら、まずトイレの鍵を開けます(万が一、気を失ってしまった場合に外から救出できるように)

トイレを中断して、ドアを開け、そのまま横になってしまうのがベスト。

トイレを中断する余裕がないなら、とりあえず頭をひざと同じか低い位置まで下げましょう。

 

迷走神経反射を起こさないためにできること

1. 採血時に具合が悪くなった経験があるなら、採血前に申し出て、横にならせてもらう

2. 睡眠不足にならないようにする

3. 長時間立たないようにする

1. 看護師の中には、残念ながら迷走神経反射を知らない方もいます(私の実体験)

健診センターで「倒れた経験があるので、横になって採血をしたい」とお願いしたところ、怪訝な顔をされ「体調悪いんですか?今日も横にならないとダメですか?」と聞かれたことがあります。

ところが、大学病院の採血センターで同じように伝えたところ、看護師がすぐに「迷走神経反射ですね、先にお知らせしてくださり、ありがとうございます」と言われました。

もし看護師に怪訝な態度をとられても、迷走神経反射は自分の努力で治るものではないので、遠慮なく横になって採血してもらいましょう。

 

2. 睡眠不足そのものが、迷走神経反射の原因になるわけではありませんが、睡眠不足による体調不良で誘発されることも。

 

3. 学校の朝礼などは仕方ないので、前日に十分な睡眠をとるなどして対処します。

電車に15分以上乗ることが分かっているなら、始発電車を待つ・空いている各駅停車に乗る・乗り継ぎを多くして気分転換する・座席指定列車に乗るなど、時間に余裕を持つようにしましょう。

 

迷走神経反射についてまとめ

今思えば、私が生まれて初めて迷走神経反射を起こしたのは、高校2年生の物理の授業中でした(鮮明に覚えてる笑)

普段の私は生理痛がほとんどなかったのに、その日だけは異常に生理痛がひどく、あまりの痛さに授業中に気を失いました。

次に意識が戻ったのは、教室の床の上。

「なんで目の前に、机やイスの脚が並んでいるんだろう?」とぼんやりと思っていました。

あとで同級生に話をきいたところ、なんの前触れもなく座った状態のまま、真横にすーっと倒れ、隣席の机の角にこめかみをガンッとぶつけて、床に倒れ落ちたそうです。

幸い、こめかみの打撲だけで済み、生理痛もその後はうそのようにおさまり、大事になりませんでした。

 

もしこれが、

 誰も知り合いのいない場所だったら?

 駅のホームの端を歩いているときだったら?

 夜間に人通りの少ない横断歩道を渡っているときだったら?

そう考えると、とても怖いですよね。

 

迷走神経反射が起きたときの対処方法を知り、自分の身は自分でしっかり守れるようにしておきましょう。

一人で行動しているときに具合が悪くなると、どうしても周りの目が気になってしまいます(私もそうです)

でも突然倒れてしまうと、場合によっては、自分の身を危険にさらすことにもなります。

迷走神経反射の症状が出そうだなと感じたら、迷わずすぐ周りに助けを求めたり、その場でしゃがむなどして対処しましょうね。

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ひらり
40代の子育て主婦/幅広い趣味や経験を生かした実体験を元に、自分にしか書けない記事や、生活に役立つ情報をまとめています/ほっこりできる情報を発信中!

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